2010年8月15日日曜日

[プロボノ日記] Google ドキュメントをTEDの翻訳に使う方法

今回も担当者が決まるやいなや、翻訳のレビューが開始。

前回、レビューのやりとりに Google ドキュメントと Gmail を使って感心したが、最近の日本でのレビューはもっぱらこの方法をとるらしい。

TED の翻訳がスムーズにできるように、TED のシステムと Google ドキュメントを連動できるツールを perl で作った奇特な方がいるのだ。

このページを見ると、srt2CSVCSV2srt というウェブツールを使った方法が動画でも紹介されていて分かりやすい。


簡単に手順を説明すると…

<Google ドキュメントでレビューを始める準備>
  1. TED の動画に字幕を作成する dotSUB 上で翻訳文を入力(あるいは2のダウンロードしたファイルに直接翻訳文を入力)
  2. 翻訳が完了したら、dotSUB から .srt ファイル をダウンロードし、テキストエディターで開く。
  3. すべてを選択して、コピーを選ぶ。
  4. srt2CSV にペーストし、「SUBMIT」ボタンを押す。
  5. CSV 形式 に変換されたコンテンツをすべてコピー。
  6. テキストエディターで新しいファイルを開き、ペースト。
  7. ファイルを .csv ファイルとして保存。
  8. Google ドキュメント のメニューの「File」→「Import」で保存したファイルを読み込む。
  9. Google ドキュメントで一緒にレビューをする人が参照できるように、ファイルの共有を設定する。
  10. レビューの準備が完了。

<Googleドキュメントでレビューのやりとりをする> 
  1. 気がついたことを 「comment」欄 に記載(誰のコメントか分かるように「A:」のように イニシャル を記載。
  2. 記入したセルに色をつける。
  3. 翻訳者がレビュー担当者の書き込みを確認。
    さらにコメントがあれば、「comment」欄に、自分のアルファベットをつけて追記する。
  4. 翻訳文を修正する際に、元の文章を 「history」欄 にコピーして残しておき、「target」欄 の翻訳を更新。
  5. レビュアーが問題なければ、完了のしるしとしてセルの色をグレーにする。
と疑問点がなくなるまで、レビュー担当者と翻訳者で繰り返す。

<Google ドキュメントの内容をdotSUBで読み込む>
  1. Google ドキュメントで作業したファイルを「File」→「Download」を選択し、.csv ファイルとして保存。
  2. テキストエディターで保存したファイルを開く(エンコーディングで 「UTF-8」 が選ばれているようにする)。
  3. 開かれたファイル上のテキストをすべて選択して、コピー。
  4. CSV2srt にペーストし、「SUBMIT」ボタンを押す。
  5. .srt 形式 に変換されたテキストエリアをクリックして、すべてを選択してコピー。
  6. テキストエディターで新しいファイルを開き、ペースト。 
  7. ファイルを .srt ファイルとして保存(ここでもエンコーディングで 「UTF-8」 が選ばれているようにする)。
  8. dodSUBの翻訳ページから 「Import an existing translation」 を選んで、保存した .srt ファイルを読み込む。
  9. 最終確認をして、翻訳完了の通知を dodSUB から出す。

文章にして書くと長い道のりだけど、Akira.K さんのページでは動画で分かりやすく説明されている。

おかげさまで、TED の翻訳の過程がとても便利で分かりやすくなった。
ありがとうございます!

2 件のコメント:

  1. はじめまして。スクリプトを書いた Akira K. です。
    紹介ありがとうございます。

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  2. コメントをありがとうございます!

    Akiraさんのスクリプトをご紹介したことで、また違う方からTEDの翻訳でコラボしたいと、嬉しいお申し出をいただけました。

    本当に役立つ情報に感謝です。

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