2011年3月29日火曜日

ふと宮沢賢治を思い出す

ふと、「もし今、宮沢賢治が生きていたら、どうしているだろう?」と考える。

今、震災の被害の大きかった場所では、消防団に、警察に、自衛隊に、ボランティアに、海外からの支援隊に、いろんな人が我が身を振り返らずに、苦しみ、困窮した人々のために一心にはたらいている。

宮沢賢治の血は脈々と引き継がれていて、
私も気が付かないところで、いろんな人が支え、守ってくれているのが分かって、
心の中がふわっと温かくなる。

2011年1月25日火曜日

[プロボノ日記] その数、64枚

誕生日の飲み会の楽しい余韻にまだ浸る中、前回青い空さんにプレゼンしたリニューアルサイトのレビュー結果が届く。

青い空さんがレビューをした上での修正依頼は、フリーランスをしているチームメンバーの事務所にFAXで届くことになっていたが、締切の日に届いた A4 の FAX は、その数 64 枚!

送信用紙を除いてもこの枚数。
彼の FAX が紙ではなく、データで受信するようになっていたから良かったものの、作成したウェブページ数は全部で 32 ページだから、平均して各ページに 2 ページずつ修正原稿が作られたことになる。

さすがに、楽しい余韻も一気に吹き飛ぶ量…。

誕生会を口実に飲み会をしてみる

待ち焦がれなくとも毎年やってくる誕生日。

昔はプレゼントやパーティが楽しみで待ち望んでいたこの日が、年が経つにつれ、段々と疎ましい存在になっていく。

どうせ年を取るなら、楽しく取った方がいい。

今年はそんな発想の転換で、誕生日の前日に、知人をお気に入りのイングリッシュ・パブに集めて飲み会を開いた。

イギリスにいた頃は、よくこうして自分で自分の誕生会を開いて人を呼ぶことが多いけれど、日本ではなかなかそうした機会はない。それに、主催者側は呼んだ人全員のことを知っていても、その場に知らない者同士が集まる会というのもなかなかない。

知らない人同士で気を使ってしまって、居心地が悪くなったりしないだろうか…と心配にもなったけど、「誕生日なんだから、主催者が楽しければそれでいいと許してもらえるだろう」と開き直って、声をかけられる範囲で招待状を送った。

Facebook の Event 機能はいまいちだったけど、蓋を開けてみれば予想外な来訪者が次々と集まって、皆和気あいあいと楽しい時間を過ごせたのは、何にも増して嬉しいサプライズ・プレゼントだった。

なあんだ、知らない人同士でも結構楽しめるものじゃないか、ととても楽しい気分で過ごせた誕生日(の前日)。

ギリギリまで開催を迷って、限られた人にしか声をかけられなかったけど、それぞれ想いのこもったプレゼントを手に現れてくれて、新しいつながりもできて、こんなに楽しいなら来年も開いてみよう。

本当に集まってくださった素敵な皆さん、ありがとうございました!

2011年1月22日土曜日

英語とプログラミングの学習に通じるもの

先週から、再び土曜日の朝は英語のコースを受講中。
初日だった先週、最後の授業から 1 ヶ月と経っていないのに「ことばが出て来ない!」と唖然とする。

そもそも職場で英語も使ってて、昨日も英語のメールは来てたし、方々から英語で電話する声だって聞こえて、耳になじんでいるはずなのに。

いや、どうも英語だけでない、日本語も。これって休みぼけ…?
言語能力を司る脳の退化に愕然。
そういえば、最近は会社でも英語を話す機会が減ったんだっけ。ちょっとサボるとこうも衰えるものかと恐ろしくなる。

2 週目の土曜日、先週よりは少し早くことばが出てくるようになった気がして、少し安心。でも気は抜けない。

このところ、プロボノ プロジェクトで久しぶりに集中してウェブのコーディングをしたり、先週から iPhone アプリを作成する講座を始めたら、改めてプログラミングに触れる機会が増えた。

PHP だろうが、JavaScript だろうが、今はインターネット上にサンプルコードがごまんと載っている。それらを参考にしてカスタマイズしてしまえば、すぐにいくらでも新しいプログラミングを試すことができてしまう。
でもそこで毎回つくづく思わされるのが、「基礎を知らないと上達しない」ということ。

留学中、日本人の友達が私にこう言った。
「英語って、ある程度は上手くなっても、文法の基礎がないとそれより上のレベルに上がれないんですよ。

彼女がこのことを他の友達から聞いたのか、英語の先生から聞いたのかは忘れたけど、これを聞いた当時ハッとさせられた。そう、土台がないと上へ上へと積み重ねて行くことができない。

それと同じことを、プログラミングをしていても毎回感じる。
きちんと基礎を知っていないと、どんなにいいソースをインターネットで見つけても、自分の用途のために加工して流用することができないし、どういう仕組みで動くのか分からなければ、いつまでたっても自分で作り出すことができない。

「英語の文法なんて、日本の英語教育や受験勉強でみっちりやったから自分は大丈夫」
…なんて鷹をくくっていたけど、いざ TOEIC だの英文ライティングだのすると自分の基礎力の不足をつくづく認識。お正月開けの授業の最初のディスカッションでも「ここはそうじゃなくて、こう言うべき…」とこっそり教師からメモを渡されて直される始末。

まだまだ、英語もプログラミングも基礎が足りないのです。
学ぶ日々。

2011年1月17日月曜日

アプリクリエイター道場に参加

 ※参加者全員が MacBookPro を使っている様子は壮観! 
  写真は Xcode からシミュレータを立ち上げているところ。

コーディングで年が明けたことが暗示しているように、今年はどうも制作に励むクリエイター年になるらしい(ちなみに今年の抱負は、007 シリーズを全部観ること)。


先週末から、自由大学で「アプリクリエイター道場 初級編」に参加。
今回が第一期のこの講座は、皆で iPhone 向けの電子書籍アプリを作ろうというもの。

「プログラミング経験者」であることが参加条件になっていたため、ハードルはやや高め。

かくいう私も、最近はディレクション中心だし、職場のウェブの更新も CMS を使うので高度な技術を使う必要がないから、プロボノプロジェクトのコーディング時さえしばらく手間取った。今までガリガリとプログラミングをする制作者だったこともないし、一番それらしいことをしていた留学時代からもかなりのブランクがある。

開講ぎりぎりまで悩んだけど、意を決して参加。
講義で使う Objective C はおろか、 C 言語は全く使ったことがないけれど、これを気に、JavaScript や PHP の時にやった基礎を振り返ることにしよう。

初日に教室に行くと、受講者は私も含めて 4 名。
同じようにギリギリまで悩んで、講師のカウンセリングを受けてから受講を決めた人もいた。

講義は教科書の「基礎から学ぶ iPhone アプリ開発」をベースに進められる。
もちろん本を読み進めれば、アプリの作り方は理解できるようになるけれど、技術用語が続いて挫折しそうになることも…。その点、講師の解説があると、ちょっとしたコツやアプリ制作に関わる話も聞けるし、安心してついていける。

びっくりしたのは、Apple がアプリ開発のために提供している便利なツール、Xcode
無料で提供されているツールだけど、簡単に美しいレイアウトを作成できるモジュールや、プログラミング中に間違えても簡単に前の段階に戻れる機能も豊富に取り揃えられていて、なんとも心強い。

HTML のコーディングの時にも、あるコードを加えたらいきなりレイアウトが崩れてしまい、冷や冷やしたことは少なくない。そんな時もこの機能があれば、気が狂いそうにならずに済むというもの(もちろん、有料のツールならいろいろ便利な機能もついて来るけど…)。

新しいツールと世界を知って、なんだか新しいオモチャを与えられた子どものような気分。

最後まで続けられるよう、この 5 週間がんばろう

> 他の受講生、アスカさんのブログはこちら

2011年1月13日木曜日

[プロボノ日記] NPOと最終確認ミーティング

毎月のように訪れていた。青い空さんの事務所のある板橋区大山。

「もうここにくるのも今日が最後かなあ」と、最初に訪れた夏の頃を思い出しながら、待ち合わせ場所で他のメンバーを待つ。

今日は、いよいよ制作したウェブサイトのお披露目の日
いつもと違って、事務所のテーブルにノート PC を 2 台並べ、それをぐるっと事務所の方々が取り囲んで、心待ちにしている。

まず、文章を担当したコピーライターから、どの様な意向でもとの原稿を編集したか、全体の制作意図を説明。そして、いよいよ制作したサイトを 1 ページずつ見せながら、説明したり、不明な点を確認する。

この日までに青い空さんの方で見たことがあったのは、トップページのデザインだけ。実際のウェブプロジェクトだったら、これはかなり大きな賭けだが、初めてリニューアルされたサイトを見た一同は、サイトに掲載された的確にまとまった文章や、ロゴがわりに載っていたイメージキャラクターを発見して嬉しそう。

撮影した写真がレイアウトされ、馴染みのメンバーの姿を発見すると盛り上がった。
感心したり、うっとりしたり(?)、思っていた以上に喜んでくれたようでこちらも嬉しかった。

一通りページの説明も終わり、多少修正箇所があるものの、大きく意見が食い違うところもなく、打ち合わせは無事に終了。まだコーディングも完全ではないけれど、今日のお披露目は成功だった。

連日の深夜作業続きで、この日は私の眠気もピークだったけど、メンバー全員もホッとしてか自然と満足げな笑みがこぼれる。

あともうちょっと!

2011年1月11日火曜日

[プロボノ日記] 制作 BGM(その2)

前回に引き続き、BGM について。

明日は NPO の事務所で最終確認のミーティング…という前日。
最後の微調整や残っていた部分のコーディング。

制作作業をしている時に、BGM は大切な仕事の友(供)
今日は作業中の BGM に何をかけようか。

そうだ、家にあったショパンの全作品集を途中まで聴いてそのままにしていた。せっかくだから、残りをかけてしまおう、と思いつく。

よく通販で売っているような、著作権が切れたぐらい昔の音源を集めた CD 集だけど、ノクターンがあり、マズルカがあり、「ああ、やっぱりショパンは素敵、このどこか憂いを帯びて、繊細な感じがたまらない」と溜息がでそうになる。

と、次に流れてきたのは「葬送行進曲」

このタイミングでこの曲かあ…。これを聴きながら制作ってどうなんだろう。
なおさら複雑な気分。

2011年1月2日日曜日

もちを焼いて想うこと

毎年お正月というと、わが家では祖父母の家から引き継がれた、昔懐かし電熱器のもち焼き器でお雑煮用のおもちを焼く。

とくに担当が決まっているわけではないけれど、毎年もち焼き担当になる私。

今年も家族の人数分のおもちを交互に焼きながら、こまめに焼き加減を見て網の上のおもちをひっくり返す。

おもちって本当におかしなもので、あるところから突然「ふにゅー」と軽い音を立てて、今までの 2 倍はあるんじゃなかろうかという大きさにまで膨張する。その沸点に達した時の変貌ぶりには、毎回感嘆せずにいられない。

そんなおもちを焼きながら、「やきもちを焼く」とは、なんとも愛嬌のあるいいまわしだよなあ、とつくづく感じ入ってしまう。

何かの折に、突如意中の相手のライバルを見出して嫉妬の想いに駆り立てられる。それが「ふにゅー」「ぷわーん」と一気に膨れ上がるおもちにかけらているのが何ともユーモラスで、この言葉を考えついた人のセンスに脱帽。

そこまで一気に膨れ上がるおもちだけど、一度火から下ろすと途端に縮んでしまう。
嫉妬に駆られる想いの方はどうだろう。やはり喉元過ぎれば熱さ忘れる? いや、必ずしもそうとは限らないけれど。