前回の制作プラン提案について、NPO 青い空さんからフィードバックが届く。
青い空さんは、毎回組織内での合意を取りながら、期限までにきっちりまとめたコメントを返してくれる。それが今回は少し押し気味で来たところにも、提案について先方の内部で調整が難航していたことを暗に示している。
青い空さんからいただいた制作プランのフィードバックに沿って、もう一度、サイトマップやワイヤーフレームといった資料を最終確認し、次のフェーズである制作作業へと進んでいく。
他のプロボノ案件と比べても、私たちのチームの青い空さんは内容についてとてもコメントが多いそうだ。それだけこちらもやりがいが大きくなるというもの!?
このフェーズで主役となるのは、コピーライターとデザイナー。
私は二人に過度に介入しないように、各担当者がどのような狙いで先方とのやりとりを進めようとするのか見守る。
プロボノは自分がどこまでプロジェクトに参加するかも、各々の自主性にゆだねられている。極端な話、自分の担当するフェーズだけを守れば、それ以外は参加しないのだってあり。
私の場合、初めてのプロボノプロジェクトを見届けようという気持ちと、せっかく協働しているのだから、普段直接一緒に仕事をするチャンスのないコピーライターやデザイナーの仕事のやり方をのぞいてみたいという気持ちもあって、最初から最後まで、できるだけミーティングも参加することにしてみた。
デザイナーの経験からすると、今の時点でどんなリスクが想定されて、それを防ぐためにはどう進めたらいいのか…とあれこれ全員で話し合った作戦会議。
先方のこだわりの 1 つとして、イメージキャラクターのライトちゃんの露出がある。
ライトちゃんをサイトデザインのポイントとして使用するのは雰囲気もやわらかくなっていいものの、多用しすぎると大人が見るサイトには似つかわしくなくなってしまう。
先方の要望は取り入れてあげたいものの、客観的な立場からするとここは「NG」を出すべきところ、とメンバー全員で意見が一致した。
もう1つのこだわりが、子ども向けのページ。
そもそも、子どもはあまり青い空のウェブサイトを訪れることはないだろう、という認識を関係者ヒアリングの後も強めていたため、できるだけ内容を薄めて、他ページに注力しようと提案してきた。
今までも議論を重ねてきたが、今回は初期案に戻ってしまったようで、まだ検討は続きそう。
このプロジェクトで青い空さんと私たちとで議論する山場となり、最後まで作業にかかるページになりそうな模様。
これが仕事上のことだったら、「どうしよう!」と全員もっと青ざめた顔で喧々諤々の議論をしていたかもしれないが、そこがプロボノのいいところ、「これも私たちのプロジェクトを思い出深いものにするスパイスみたいなもの」と思えるほど余裕を持てること(わがプロボノシニアチーム故か)。
先方の熱意にほだされ、内容は引き続き検討するものの、このために独立したページを設けることは全員合意。
具体的な制作に進んでいくにつれ、打ち合わせの口調も熱を帯びてくる。
スケジュールを確認しながら、残された作業日が決して多くはないことも分かるとなおさらだ。
2010年11月10日水曜日
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