2010年10月18日月曜日

イングリッシュパブと iPad

どうしてもイングリッシュパブで期間限定の生ビールを飲みたいという友達に呼び出され、お気に入りの渋谷のパブに集まった。

じつは数日前に舞台を観た帰りに知人と寄り、その時に見つけたのがイギリス IPA"SWAN LAKE" という地ビールだった。その名も「白鳥の湖」。

ビールとバレエが大好きで、とりわけ「白鳥の湖」をこよなく愛する友人に話したら、目の色を変えて飛び付いたのだ(メールのレスの早さからも、その熱意の程が伝わってくる)。

お互い出先から落ち合ってパブに入ると、さすが週末、店内の席はほとんど賑わって座る場所もない。ひとまず一杯目に本日のお目当ての地ビールをカウンターで立ったまま、チビリチビリと飲み始めた。

途中から、席の半分が空いているテーブルに相席させてもらったので、疲れた足を休めながら、持っていた iPad で夏の旅行の写真を見せ始めた。

「ねえ、隣の人に話しかけてみる?」と、知人がテーブルをシェアしている外国人男性をしめす。どうも人を待っているのか、一人で携帯電話の画面を覗き込んでいる。

提案をするが早いか、友人が見知らぬ男性に話しかける。
彼はすぐに私達が覗き込んでいた iPad に反応し、どこの写真かと訊ねてきた。

私が夏に訪れたアウター・ヘブリディーズ諸島のことを話すと、
「僕はその隣のスカイ島の出身だよ」と言う。
なんたる偶然!

ロンドンやパリなら分かるけど、スコットランドの離島に行った日本人と、離島出身のスコットランド人が東京で居合わせるなど、考えられないぐらい確率の低い話だ。

その後、iPad の画面を囲みながら、2 年前にスコットランドに行った友人も思い出がよみがえってきて、3 人でスコットランドやイギリスの思い出話に花が咲いた。

デジタルカメラのモニターや携帯電話の画面と違って、大きい分複数名で囲んでワイワイと話が出来るのが iPad のいいところ。この日は iPad 様々だった。

感謝の思いで iPad にも気前良くビールを一口お裾分け………
いや、うっかり iPad の画面にビールをひっかけてしまったのだ。

後日、相棒の iPad のスクリーンからアルコール性有機物を拭き取るのに、専用のクリーナーを買ってこなくてはならなかったけど。

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