2010年8月20日金曜日

[プロボノ日記] 幼稚園の先生にヒアリング

金曜日の会社の帰り道、浜松町のコーヒーショップで待ち合わせた幼稚園の副園長先生と第1回目のヒアリング。

メンバーで用意したヒアリングシートを元に、今までにCAPのサイトを利用したか、何がきっかけでCAPを導入するようになったかを質問。

同じ系列の小・中学校ですでに採用していたことが、CAPの導入の大きな理由だったため、想定していたこととはいえ、ヒアリングシートで事前に用意した質問からはあまり役立ちそうな情報は得られなかった。

そこで、今の青い空さんのホームページを紙に印刷したものを見せて、現在の掲載内容や、学校がCAPを導入したくなるためにどんな内容があったらよいかを質問。

話していて分かったのは、今はCAPが日本に浸透して、団体がたくさんあるけれど、逆にあり過ぎてどの団体にワークショップをお願いしたらいいのか分からないという悩み。

CAPのプログラムはどこも共通の内容を大元に持っているため、青い空さんのような長い実績のある団体は、そのことが他の団体との差別化につなげることができそう。

つまり、CAPの場合、もし何か起こっても、「それはあなたの落ち度だったんじゃない」と受容してくれる懐の広さがある。自分を責めない、正解が1つではないという考えが根底にあるのだ。

このような「受け止められる心地よさ」も、とくに傷ついた心にはありがたいものかもしれない。

先生は、CAPが他の防犯教室と異なる点も話してくださり、
地域の警察が行う防犯教室では、寸劇などで具体的な対策方法やノウハウの紹介にとどまるのに対し、CAPは精神的・哲学的な背景にあるのがよいそうだ。

掲載するテキストや画像などにも具体的なコメントをいただけたので、最終的に有益なヒアリングとなった。

これでメンバーにも報告できることがある! 

「ひとり」のスゴさ

今のプロボノのプロジェクトをやっていて、企画からヒアリング、設計まで、
ウェブサイトを作るのに必要な一連のタスクをこなしていく。

一人だと大変で途中で投げ出してしまいそうだけど、
一緒にやるメンバーがいて、一人だけじゃないことが分かると、心強く思えてまた続けられる。

そんなふうに、他の人と一緒に行うことで、実際の作業も精神面でも負担が軽くなる。

逆にそれを全部一人でやっている、やれてしまう人もいるわけで、
そんな人が改めてスゴく思えてきた。

2010年8月19日木曜日

[プロボノ日記] 出版社にテレアポ

火曜日に連絡が取れなかった、ヒアリング先のアーニ出版に再度チャレンジ。

アーニ出版は、性教育や安全教育のための教材を手がけている出版社。
仕事の合間に電話をかけると、運よく担当者の方につながった!

しかし、話し出すと、今回のプロジェクトの内容がうまく伝わっていなかったようなので、ウェブのリニューアルについて、プロジェクトの大元から説明。

そうすると、

 「CAP はだいぶ前にちょっと勉強しただけだから…」
 「私、ウェブのことは全然分からないから…」

と及び腰になってしまった。

私が、青い空の活動がもっと広い方に認知されるよう、同様な活動をしているアーニさんの視点から、ウェブの技術的なことではなく、アプローチ方法やウェブで伝える内容について伺いたい旨を伝えると、俄然調子が変わってきて、先方の活動内容を話してくれた。

印象的だったのが、「教材を持っているのが強みになる」の一言。

そのこともあってか、アーニさんのところには毎週のように、教師や看護学校の学生や障碍児まで、いろいろな層の方が来て講習を受けているらしい。

アーニさんはおもに性教育に関する活動をしているが、その延長で児童虐待にも内容が及ぶこともあり、昨今は子どもへの性暴力も増えているため、その辺りを青い空さんにも取り組んでほしいとのコメントもいただけた。

活動内容を知るには、会社で行っている講習を見学するのが一番いい、と話が止まらなくなってくる。しかし、講習はどれも平日の午前中…。

夏休み前でいろいろ片付けておくことはあるけれど、何とか半休を取って参加しようと、受話器から漏れてくる熱心な声を聞いたら決意がかたまっていた。

講習に参加をして、その前後にヒアリングをさせてんもらおう。もし時間が足りなかったり、仕事で参加できなくなったら、メールか FAX でヒアリングシートをやりとりすればいい。

そんな感じで、予想外のアポ 2 件目が決定した。

※子どもが自分を暴力から守れるように、アメリカで考案されたプログラム「Child Assault Prevention」の略語。

2010年8月17日火曜日

[プロボノ日記] ヒアリング部隊に加入

メンバーからの連絡を待って一夜が明ける。
結局、もう1人のマーケッターは都合がつかなくなってしまい、ヒアリングを断念。

担当がいなくなってしまったヒアリング先をプロジェクトマネージャーと私が手分けして分担することになる。

期間は今月以内。私が割り当てられたのは、青い空さんの活動にも理解の深い出版社の方と幼稚園の先生の計2名。ヒアリングのアポを取るため、あらかじめ聞いておいた連絡先に電話をかける。

出版社に電話をするが、誰も電話に出る気配がない。
その会社のホームページを見ると、明日まで夏期休業になっているらしい。
これは木曜日以降に再チャレンジすることにする。

幼稚園の先生の実家にかけると、旦那さんらしき方が出る。
でも、残念ながらお目当ての先生は留守。改めて夜にかけ直すことにする。

何より時期が悪い。

なんと言っても、皆さん夏休みシーズンだ
すでに先陣を切ったマーケッターが昨日メールしてきた文面からしても、電話でつかまらなかったり、予定が決まらなかったり。

それにしても、こうして見ず知らずの相手にアポ取りの電話をかけていると、劇団時代に営業でテレアポをしていた頃を思い出す。

テレアポと言っても、かける相手は全国の中学校・高校。
当時私が所属していた劇団は、本公演以外の学校公演で収入を得ていたので、そのために劇団員が駆り出され、全国のめぼしい学校に片っ端から電話をかけていた。

当時は、公演と公演の合間に行われる定例行事が嫌いだったが、芸術鑑賞会担当の先生宛に電話をすると、相手はビジネス慣れしていないせいか、いろいろとユニークな反応があった。

定期試験や学園祭だから対応するのが難しいと言われたり、先生が職員室に見当たらず、ついには校内放送で先生が呼び出されたり(その間、電話の保留音はないので、全部筒抜け)ということもあった。

そんな思い出に浸りつつ、夜もう一度電話してみると、
やっと幼稚園の先生ご本人とつながり、金曜日の夜に浜松町で落ち合うことになった。

よかった、アポが一件確定。

その後、他のメンバーの進捗をメーリングリストで読むと、やはり夏休み中で連絡さえとれないらしい。そんな中、「がんばっていきましょう!」とプロジェクトマネジャーの励ましの声があったり、なんだか営業部にいるような気分だ。

また明後日チャレンジだ。

2010年8月16日月曜日

[プロボノ日記] 思いがけない展開

ここ最近の私の関心ごとと言えば、イギリスの空港職員のスト協議
このストが決行されてしまうと、まさに今月末の私の夏休みの計画がパーになってしまうのだ。

もう 1 つの関心ごとは、今抱えているプロボノ プロジェクトの進み具合

今は提案書の作成に入る前のヒアリング期間。
ところがこのところ、ヒアリングを担当するマーケッター役のメンバーの連絡が途絶えがちなのだ。

最初の顔合わせの飲み会で、途中でプロジェクトをやめてしまう人がいることを話したけれど、まさか実際に同じような危機について考えることになるとは思わなかった。

もしかしたら 1 人離脱するかもしれない。
いや、ことによったらあともう 1 人も…。

しかもまだ始めの段階に。
プロボノも甘くないんだな…と勉強になる。

メンバーが発言しやすいようにこちらからもメッセージを送りつつ、連絡を待つ。

と、マーケッターの 1 人から進捗を知らせるメールが。
よかったー!

引き続き、あともう 1 人からの連絡を待つ。

2010年8月15日日曜日

[プロボノ日記] Google ドキュメントをTEDの翻訳に使う方法

今回も担当者が決まるやいなや、翻訳のレビューが開始。

前回、レビューのやりとりに Google ドキュメントと Gmail を使って感心したが、最近の日本でのレビューはもっぱらこの方法をとるらしい。

TED の翻訳がスムーズにできるように、TED のシステムと Google ドキュメントを連動できるツールを perl で作った奇特な方がいるのだ。

このページを見ると、srt2CSVCSV2srt というウェブツールを使った方法が動画でも紹介されていて分かりやすい。


簡単に手順を説明すると…

<Google ドキュメントでレビューを始める準備>
  1. TED の動画に字幕を作成する dotSUB 上で翻訳文を入力(あるいは2のダウンロードしたファイルに直接翻訳文を入力)
  2. 翻訳が完了したら、dotSUB から .srt ファイル をダウンロードし、テキストエディターで開く。
  3. すべてを選択して、コピーを選ぶ。
  4. srt2CSV にペーストし、「SUBMIT」ボタンを押す。
  5. CSV 形式 に変換されたコンテンツをすべてコピー。
  6. テキストエディターで新しいファイルを開き、ペースト。
  7. ファイルを .csv ファイルとして保存。
  8. Google ドキュメント のメニューの「File」→「Import」で保存したファイルを読み込む。
  9. Google ドキュメントで一緒にレビューをする人が参照できるように、ファイルの共有を設定する。
  10. レビューの準備が完了。

<Googleドキュメントでレビューのやりとりをする> 
  1. 気がついたことを 「comment」欄 に記載(誰のコメントか分かるように「A:」のように イニシャル を記載。
  2. 記入したセルに色をつける。
  3. 翻訳者がレビュー担当者の書き込みを確認。
    さらにコメントがあれば、「comment」欄に、自分のアルファベットをつけて追記する。
  4. 翻訳文を修正する際に、元の文章を 「history」欄 にコピーして残しておき、「target」欄 の翻訳を更新。
  5. レビュアーが問題なければ、完了のしるしとしてセルの色をグレーにする。
と疑問点がなくなるまで、レビュー担当者と翻訳者で繰り返す。

<Google ドキュメントの内容をdotSUBで読み込む>
  1. Google ドキュメントで作業したファイルを「File」→「Download」を選択し、.csv ファイルとして保存。
  2. テキストエディターで保存したファイルを開く(エンコーディングで 「UTF-8」 が選ばれているようにする)。
  3. 開かれたファイル上のテキストをすべて選択して、コピー。
  4. CSV2srt にペーストし、「SUBMIT」ボタンを押す。
  5. .srt 形式 に変換されたテキストエリアをクリックして、すべてを選択してコピー。
  6. テキストエディターで新しいファイルを開き、ペースト。 
  7. ファイルを .srt ファイルとして保存(ここでもエンコーディングで 「UTF-8」 が選ばれているようにする)。
  8. dodSUBの翻訳ページから 「Import an existing translation」 を選んで、保存した .srt ファイルを読み込む。
  9. 最終確認をして、翻訳完了の通知を dodSUB から出す。

文章にして書くと長い道のりだけど、Akira.K さんのページでは動画で分かりやすく説明されている。

おかげさまで、TED の翻訳の過程がとても便利で分かりやすくなった。
ありがとうございます!

2010年8月13日金曜日

日本も規格づくりに参加した ISO26000

お盆で夏休みな人も多い今日は、いろいろたまったメールや資料を整理する。

いつも楽しみにしている藤井敏彦さんの「CSRの本質」でためてしまった記事を読む。

この回は「続・社会的責任ISO26000私評:ガイダンスという名の規格」と名がついている通り、長らく協議が難航していた CSR の規格、ISO26000 にふれられている。

ISO26000 という国際規格の策定のために、各国から企業や行政だけでなく、消費者や市民団体などからも代表が出て、草案作りを続けてきた。それが始まったのは、まだ私が前職についていた時だから、かれこれ 3 年以上も経っていることになる。

関係者が多い分、協議を何度重ねても思うように進展しなかったが、やっと今年中に成立するらしい。

かたや、巷で電子書籍が流行っているが、黎明期であるが故にやれ Apple だの Amazon だの、電子書籍のフォーマット争いが絶えない。かといって、これを放置していけば、利用する消費者にとっても、コンテンツを供給・制作する企業にとっても、閲覧する機器を開発する企業にとっても、多岐にわたるフォーマットを網羅することは不便この上ない。

すでに電子書籍も共通のフォーマットを模索するコンソーシアムが動き始めているようだが、やっと重たい腰を上げたばかりの日本企業はどうも後ろ手にまわってしまっている。それどころか、元々他国と協議して何かを生み出していくという習慣がないために、お得意の技術で独自のフォーマットを開発しようとさえしている。

「ガラパゴス」と自ら揶揄する日本の携帯業界のごとく、電子書籍も独自のスタンダードを築くことで、どんどん内政化を進め、ひとりぼっちになりかねない。

「今、日本は規格作りに加わるべきだ」

そんな発言を耳にして、久しぶりに ISO26000 の記事を読むと、やはりこの規格は、日本もその創設に加わったことの意味を改めて考えさせられた。

もちろん、 他の規格と違って「ガイダンス」と位置づけられている ISO26000 は、制裁や罰金を科す他の規格に比べて拘束力が弱い。でも、その作成に日本からも様々な層の人々が加わったことに大きな意義がある(ドラフト作成の過程でもその点を参加者は強調していた)。

規格のドラフト案作成に加わった参加者の方々による報告会へも何度か足を運んだことがあった。

国際規格をつくる過程で、他の参加者が見せた積極さ、多くのステークホルダーと話し合いを進める巧みなリーダーシップ、遅々として進まない協議への苛立ちなど、発見や驚き、ためらい、とまどいなど、様々な感情のつまった生々しいレポートを聞く機会を持てた。

もどかしい思いもあるかもしれないけれど、国を超えた遥かに大きな舞台で何かをつくりあげていくことの困難さを実感できたことは大きい。その経験がこの規格の策定だけでなく、今後いろいろな場で生かされていけばいい。

ズブの素人のつぶやきに過ぎませんが、参加した方々は本当におつかれさまでした!

参照:
藤井敏彦の「CSRの本質」 「続・社会的責任ISO26000私評:ガイダンスという名の規格」

[プロボノ日記] 翻訳レビュー担当者、ついに現る

先月末に終えてから、レビュー待ちになっていた TED の翻訳に、レビューを担当してくれる方がやっと決まる!

「やっと」と言っても、ネットで誰か私の翻訳を見つけた人が志願してくれるのを待つしかないのに、提出してから 2 週間以内にレビュー担当者が決まったのだから、今回は早い方だ。

TED のプロジェクトはただ翻訳しただけでは完了せず、最初の担当者が翻訳した字幕が別の人にレビューされてやっと完了する

そのため、せっかく翻訳をされても、レビューをしてくれる人がおらず、お蔵入りになっている字幕も少なくない。無事に自分が翻訳を終えても、レビューの担当者が決まるまではお蔵入りの可能性は高い。だから、担当者が決まるとやっとほっとできるのだ。

とはいえ、レビューをしてくれる方とのやりとりが始まる。
今度はどんな方と一緒に作業を進めていけるのかまた楽しみ。

2010年8月11日水曜日

[プロボノ日記] ついに日経夕刊に登場

つい 2 週間前に朝日新聞の社説で取り上げられたプロボノが、今夜の日経新聞の夕刊で取り上げられていた。

「職場経験生かし社外ボランティア」
「プロボノで若手育成」

といった見出しが示すように、企業で取り入れているプロボノを紹介。今までに WBSNHK でも登場した NEC や IBM といった企業名が並ぶ。

そしてここでも登場するのが、プロボノをする上で、参加者と支援される側とをつなげる役割を果たすサービスグラント

そして、朝日新聞の社説にも登場した「二枚目の名刺」がここでも登場。
イギリス留学者が意気投合して活動を始めた団体ということで、同じ英国留学経験者としては気になる団体。残念ながら、私が留学している頃には知らなかったけど…。

今までの記事になかった記述として面白かったのはこの箇所。

(NPO や社会起業家の)立ち上げ時の人材不足や資金難の解決に、プロボノは大きな力となるだろう。ただ、一種のブームとなる中で、「ビジネス理論を押しつける人もいて、対応に苦慮することもある」とある NPO 法人の代表は明かす。

日本経済新聞 夕刊 2010 年 8 月 10 日

ビジネスのシーンでもこういうことは多々ある。
「仕事をあげる — もらう」「お金を払う — もらう」という関係で、ムズムズしながらも誰かが気持ちを抑えてなんとかなってきた部分だ。

それにしても、プロボノが「一種のブーム」として社会的に認識されているのか…。
そちらの方が意外で、私としては嬉しい驚き。たとえブームでも、これが静かに長く続いてくれればいいや(笑)

2010年8月9日月曜日

久しぶりのランチボックス

オフィスのお昼事情というのは、そのご時世をよく表すものらしい。

会社の上司が投資で大損をした時は、電気ポットにカップラーメンのお湯を注ぎに来る彼の姿がしばらく続いた。

最近は「お昼食べにいく?」と声をかけると、「お弁当を持ってきちゃったんだよね…」と断られることがしばしば起こる。今まで面倒臭がってお弁当は愚か、自炊さえ怪しかった人までだ。

私が敬遠されているのではないと信じているけど、昨今のお弁当持参率は、自分の職場だけでなくどこも一様に高い。そのためかオフィスビルの休憩室はお弁当女子や男子が溢れて、とても座る場所がない。

そんなことがあったり、先週ご馳走になったサンドイッチで意を決したのがきっかけで、今日は久しぶりに手作りのサンドイッチを持参した。

前日に仕込んだツナスプレッドとデザート用のグレープフルーツを元に、朝起きたら作成開始。あやうくお弁当を作っていて、遅刻しそうになりながらも、手作りのサンドイッチとフルーツヨーグルトを抱えて家を飛び出した。

お弁当はたまに持参してきたけど、栄養のバランスも良くなるし、自分で作ったことで満足感もあるし、お財布にも優しいしで、いつも嬉しくなる。

今週はがんばってランチボックスを続けます!

今週の密かな挑戦。

2010年8月8日日曜日

[プロボノ日記] 予想外に忙しくなる時も

ヒアリング先もほぼ確定し、いよいよヒアリング開始も近くなってきた。

チームでヒアリングを担当するのは、2 名のマーケッター。
ところがちょうど週末やお盆休み近くなってしまったのか、担当者からの連絡が滞りがちになる。

どうもマーケッターの 1 人が、予想以上に家庭の事情で忙しくなってしまったらしい。またヒアリングの実施について、どうも納得のいかない点があってメンバーと共有したいのだそうだ。

まだプロジェクトのはじめの段階でスケジュールが遅れると、その後の工程がだいぶ押してしまうことになる。それを考えると、ヒアリングは遅くとも今月中に終わらせたいところ。

私でも何か手伝えることがあるかな…

ヒアリング先の1つが自宅から近いので、代わりに行こうかと申し出たり、メンバーからのコメントを待ったり。

私にできることはメーリングリストでもできるだけコミュニケーションを取るようにすることかな。

上を向かないで、前を向いて

知人のイラストレーターさんは、どんなに自分が売れるようになっても、どんなに単価が低くても、昔駆け出しの頃に大事にしてもらった出版社さんを今でも大切にしているそうだ。

「いつか仕事をお願いすることになるかもしれないから」と、
かつて営業まわりで手渡しておいたポートフォリオを背表紙がボロボロになるぐらいまで取っておいて、後になって仕事を与えてくれた会社。

その茶色くなった背表紙を目にしたら、彼女は涙が止まらなかったらしい。

とても素敵なお話で、私もどんなに変わっても、今までにつきあってきた人々との関係は大切にしようと改めて思った。

そんな彼女がもう 1 つ話してくれたのが、
「上昇志向で上にばかり進もうとするのではなく、前を向いて進んでいった方がいい」
ということば。

ヨガの先生が教えてくれたというそのことばを聞いて、こちらもどこか肩の荷が下りてホッとした。

2010年8月6日金曜日

ひとりサマータイム

昨日は、朝家を出る直前に「あれ、いつもより一時間早いや」と気がついて、ちょっとした片付けなどをしてから出かけ直した。

今朝に至っては、最寄りの駅で

 「あれ、電車の時間が変わったのかな」

と思ったものの、そのまま電車に乗り込んだ。するといつもの比でないほどの混雑ぶり。

 「いったい今日は何かあるのかなあ?」

と車内で押しあい圧し合いされながら、乗り換え駅の青山一丁目まで電車に乗る。
会社の最寄りの勝どき駅に着くと、いつもと比べて人が多くて、地下駅から地上に出るまでが一苦労。

 「今日はどこもおかしいなあ」

と会社のビルに向かう。そして、広場にある時計でやっと全ての原因を理解することになる。

 そう、私はいつもより一時間早く通勤していたのだ!

私は始業時間が 10 時なので、いつも 8 時台のピークが終わった後に電車に乗る。電車のダイヤが違っていたのも、最も混雑する 8 時台だったから電車の本数が多かっただけなのだ。昨日といい、今日に至っては会社に着くまで気がつかず早起きしてしまうとは、なんという間抜けぶり。

このまま会社に直行するには早すぎるので、コーヒーショップで一休みしてから職場へ向かうことにする。店内に入ると、同じように出社前の時間を過ごす人でにぎわっていた。しかも、皆何かしら勉強をしているのだ。流行りの朝活、ここ勝どきでは勉強に使う人が圧倒的に多いようだ。

前の日から予定して頑張って早起きするのも得した気分がするけれど、思いもかけず早起きをするともっと得をした気分になる。

そんな訳で、このところ ひとりサマータイム を続行中。

今回つくづく思い知ったのは、朝忙しい時には、デジタル時計の右側の「分」しか見ていないということ。普段、まさに分刻みな慌ただしい朝を送っていたんだと思い知らされる。
ちょっと反省。

2010年8月5日木曜日

手作りのサンドイッチ

昨日のプロボノの打ち合わせは、ちょうど夕飯時のミーティングだったので、伺った青い空さんが手作りのサンドイッチで出迎えてくれた。

幼稚園か小学校の時を思い起こさせるような、プラスティックの入れ物に入ったハムサンド。
さらに夏ミカンとバナナ入りのフルーツサンドまで用意してくれたのだ。

コンビニで買うのとも、パン屋やカフェで買うのとも違う、作った人をもっと身近に感じられるサンドイッチ。やっぱり手作りっていいなあ、と思う。

自分の食べるものは、自分の手で作ってみよう、と思い直した日。

2010年8月4日水曜日

[プロボノ日記] いよいよヒアリング先確定へ

今日は二度目の青い空さんでのミーティング。

前回の内部ミーティングの検討内容をまとめて、プロジェクトリーダーから NPO へ今回のヒアリングの目的と具体的なヒアリング先を提案。新しいユーザを得るためにサイトを良くすることで、既存のユーザにとっても良いサイトにするということで互いに合意しながら話を進める。

内部ミーティングのディスカッションにもあったように、新しいターゲットの企業と大学にヒアリングを行いたいので、どこか紹介してもらえないかとお願いする。今までに接点のなかった層に接触することで、ウェブサイトを作る上だけなく、新しい関係やもしかしたらコラボレーションも生まれるかもしれない。

青い空のメンバーの方々は、昔の取材された記事が載った雑誌や新聞、書籍などをひっくり返して、いろいろな候補を探してくださる。ひとまずは先方の宿題ということになる。

その逆に、時間の制約もあり、ヒアリング候補者の中でも、同じ分野・立場で重複していた人物ははずしたが、「どうしてもこの人は行った方がいい」という青い空さんたっての希望で、再びヒアリング先に加わった方もあった。

こうして互いの希望や意見を交換していき、青い空さんの宿題となっている部分は除くと、ヒアリング先はほぼ確定。もう 8 月に入ってしまったけれども、なんとかマーケッターさんが今月中にヒアリングを完了させなくてはならない。

ミーティング後、日常で使われることばについて、興味深い話をうかがった。

新聞やテレビなどの報道で暴力について使われることばは、その使い方によって読者や視聴者の捉え方を曖昧にし、 時として意味を歪めてしまう場合もあるということだった。

例えば、
  • いたずら   → 被害者にとっては、いたずらで済む内容ではない。
               「性暴力」「わいせつ行為」と明言すべき。

  • 幼児性愛者 → 「愛」ということばが入るべきではない。
               「~暴力者」「~虐待者」が妥当。

  • 近親相姦  →  「相(お互い)」ではなく、必ず一方が加害者。
「近親相姦」というと昔の文学で、閉鎖的な社会を舞台によく描かれるが、ここで言う近親相姦とは、「あわれ彼女は娼婦」のような、双方が愛し合ってというのとは違うものだ。

青い空の事務局の方は、こうした不適切なことばが物事を曖昧にし、被害者への共感を妨げることがないようにメディアに提言しているそうだ。自分が活動に関わることで意識が変わってから、普段目にすることばの意味を捉え直すようになったそうだ。人は意識の持ち方でいろんなことに気が付くようになるんだな…。